パイレーツ・オブ・東京湾

2016/10/26

2017年の1発目としてふさわしい野郎旅。
いつもなら温泉や伊豆ってのが定番だが、船という選択肢が増えたので初めてのロングクルージングをしようと。
 
いつもながらHokt氏と企み勇一氏を誘う。
彼には何をするかも、どこへいくかも言わずに….。


早朝、仕事疲れのYuichiは車で爆睡。
起きた時にはとある場所の朝マック。
しかし彼にとってはどこにいるかもわからないw
 
ちょっとした拉致ゲームのように、周り見えるものをヒントに彼は探る。車のナンバー、マック内の広告など。。まぁそんなこんなで種明かしをしていざマリーナへ。逗子といえば船と連想できるくらいのメッカ。


 
今回は海上キャノンボールと名を打って。陸の見えない太平洋を目指し、三浦、浦賀、海ほたる、横浜、横須賀という200km近いクルージングを目論んでいた。海図を広げて計算をしてみるとレンタルのリミット6時間はかなりギリギリ。
 
安全第一のチキン野郎としては、安全に楽しい範囲で可能かどうかマリーナスタッフとしばし打ち合わせ。当日は、ドが付くほどの快晴、風もなくこの上ないコンディションではあったが、スタッフの見解としては物理上ではギリギリラインとのこと。ただし、ノンストップになるとw。いままでトライした人もいないようなプランだとw。



まぁ、中間地点までのタイムスタンプで決めれば良いとのアドバイスを受けていざ出発。今回もラクシア、フライングデッキの操縦席は船の二階部分にあり仲良く3人ベンチシートで展望抜群!もちろん激寒だけどねw
 
今日は何とも仲間がいるというのは頼もしい。信頼できるナビゲーターHoktがいる。もちろん船のナビは初めてだが少しなれたらそつなくこなしてしまう。そしてDJ Yuichiのご機嫌なナンバーでRide On!!



それにしてもこのドン寒い時期にクルージングなんてトンだバカも良いところだが、それが我々っぽいし。冬の気持ちよさというのは最高なもので。道無き道をすっ飛ばすのは気持ち良い。相模湾から太平洋に向かって陸地の無い大海原に向かう船旅。野郎3人がワイワイしているのがまさにプチ海賊の雰囲気。



 
船のスペックから25ノット(時速45kmくらい)で走ることができるが、いざ海に出るとそのスピードだとコンディションが最高な状態でも波を拾うと飛びそうなくらい凄い揺れ。写真を撮ったりまわりを眺めながら”クルージング”と言える快適さがあるのは最高でも18ノット(時速35km)以下であった。自然というか海って凄い難しい。山と違って動的に地面のコンディションが複雑に変化するという点でプランや時間算出が難しい。安全面も考慮すると国家試験の免許制である由縁も納得。
 
乗ってから感じたのは湾は海と違って波が無いように思えるが実際は違う。
東京湾といえど浦賀水道航路という日本屈指の船の往来があり、波が陸に反響し、地形的にも風の影響を生みやすいということからコンディションは常に悪い影響がでるという。そんな海洋状況の中、浦賀あたりに来てプランを見直す。快適なスピードで計算すると当初の海ほたるは行けなくはないけど、全速力30ノット(55km/h)でガン揺れ、それを3時間以上ではもうアスリートのよう。
ここは安全で気持ち良いクルージングに切り替え、横須賀&横浜港をじっくりみながら船上ランチをするBプランに。切り替えた故に、時間に追われる心理状態から開放され楽しむゆとりが出たので結果正解だったと思う。
  
それと大型船との衝突も注意せねば、あっちから小型船は豆みたいなもので。。
AISという公開位置情報がリアルタイムで観れるので参考にする(飛行機も同じのあるね)
http://www.okeranet.com/AIS/ais.html
観てるだけでも楽しい。




 
まずは横須賀。米軍領地ギリギリを通ると偶然にも米軍船に遭遇できた。運よければ戦艦、潜水艦、空母にもあえる。隣接する海上自衛隊の司令部には何の規制もなく近距離までいくことができる。これには3人ともやっと観光らしいものを見た感動もありテンション上がる。改めて日本は「軍」では無いが、それなりのもので守られているんだなぁと生々しかった。
 
さて、八景島シーパラダイスを横目に、個人的には本丸である横浜港へ。横浜生まれ、横浜育ちの生粋ハマッ子としてはいつか海からこの景色を見たいと思っていた。
ひとつの夢が叶う瞬間でした。



 
本牧のキリン(コンテナクレーン)を横目に横浜ベイブリッジを通る。普段見えない景色に圧倒されつつも、抜けると山下公園、みなとみらいが広がる。大桟橋には運良く豪華客船「飛鳥」号が停泊していた。

 









HOTEL NEW GRANDをこの画角で見れたのは嬉しい、格好良すぎる。。
 
さて、横浜のシンボルであるコンチネンタルホテル、ランドマーク、観覧車に囲まれた入り江で船上ランチ。冷え切った身体にはコレでしょ。魔法瓶に入れた熱湯でカップラーメン。そして、コレがやりたかった。観覧車コスモクロックで3分を計る!なんて贅沢な待ち時間なんでしょうw。




 
カモメに集られつつも、ボチボチ再出発。車と違ってカップ麺くらいなら、操船しながら食べられちゃうのは船の面白いところ。子供達や通行人と手を振って挨拶したりゆったり横浜を出る。帰りには、過去東京湾の海上要塞として存在していた「第二海堡」に寄る。改装工事は最近からはじまったが、元の要塞であった名残である展望台や砲台跡が残る。
 
東京都民でもこの存在はほとんど知られていない。今は釣りのメッカになっているが、海ほたるだけでなく東京湾には知らないことばかりだ。



 
さて、徐々に夕方になると気温が一気に下がる体は防寒バッチリだが以外にも足先が寒かった、次回は厚手二枚にしよう。三浦を南下していると夕日が目の前に。正面に太陽、ほかは海しかない。まさに「目的地、太陽!」と叫んでしまうような青春絵図だ。


相模湾に入って逗子を目指すと波風はゼロ。ホバークラフトのように水面を滑るような感覚でストレス無しの気持ち良いクルージングでラストラン。15時手前に到着。合計150kmを5.5hくらいでした。


小腹も減っていたので。海賊なら骨付き肉だろ!


というわけでオススメの「一鶴」で骨付鳥に噛り付き、ラクスパで岩盤浴。
丸1日ぎっしり詰まった内容でございました。
 
自分は操船でなかなか写真が撮れなかったので、センスあるレビューと写真は是非こちらで。
http://blog.astronaut.cc/?eid=1099898
 
360°カメラ欲しい。
Hokt撮影Theta画像。Chromeでどうぞ。
http://astronaut.cc/blog/photo/170107/theta2.html
http://astronaut.cc/blog/photo/170107/theta3.html
 
 
ナイスクルージング。