THIS IS IT

2009/11/03

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ネタバレっぽい部分があるので見る予定の方はスルーしてください。
ただ、最後の最後まで劇場から出ないでください、とだけ。
週末の六本木ヒルズ、0時過ぎのレイトでこんなに席が埋まっているのは初めて、シアター7で7割りくらい。
自分は、生で見たこともなくDVDを持っているわけでもなく、テレビなどで昔の有名曲を断片的にしか見たことがない。メジャー曲やJACSON5の音楽は少しばかり聴いていたけど、伝説の人間である大人のMJの印象は、正直そんなに良い物ではありませんでした。事件や騒動などそれの方が印象が強くって。
そのMJの凄さもここ最近になって、PVをフルでみたりロンドン公演が決まってからのメディアだったりでようやく見る機会も増えて、実感するようになってきた。この映画を見たかったのは、さすがにコンサートを見に行くことはできなかったし、望んでも難しい、訃報もあって絶対に実現できなくなった。
しかし、家のテレビでなく少しでもライブ感を疑似体験したかったというきっかけで見に行った。


オーディションをうけたダンサーは新鋭だろうし、実力もキレもあるけど50歳のMJに違和感もなく、凄い。
一番ストイックだったのは、バンドの演奏のタイミングや強弱、わがままではなく自分のイメージを実現するために突き詰めている。これは回りのスタッフも同じ姿勢で、MJを少しいたわるように特別扱いしている箇所もあったけど、バンドも対等に何が欲しいのか具体的にディスカッションしていた。
オルテガもMJの扱いは慣れているのか、MJが困って考えているときに「ミキサーにできそうなことはあるかい?」「バンドにできることはあるかい?」と上手く導いているやりとりはとても”優しさ”があった。MJも指示を出したり、気遣ってくれる事にへの返答にも気遣いがある。
主役は自分だけでない、みんなで作る。
スーパースターであるのに、ギターやダンサー、コーラスなどにスポットをあてるような演出というか、それもまた彼の広さなのか。
とにかく音が良かった(ヒルズのシアター7中央通路あたり)のもあり、彼のステップとダンスに見入ってしまう。
特に足下、そして腰ばかりを見ていた気がする。
ほとんどMJをしらないのに変貌した見た目と、マスコミの記事ににすっかり惑わされたままでいた自分を少し後悔しながら、いつの間にか彼のオーラに入りこんでしまってました。
新しい技術やスタイルを数多く気づいてきた姿を映画ですが少し触れられただけでも良かった。
曲が変わる度に鳥肌が立つこともしばしば、これがリハーサルってことは・・
本番はどんだけ凄いんだと。
この映像だけをコンサート会場で流して映像ライブとかでも十分楽しめ得るので是非やってほしい。アリーナやビックサイトとかでやって欲しい。
まだまだMJを知らない方の1人ですが、
偉大なスターに違いは無いことは改めて実感できました。
ラスト、エンドロールの後に実はエンディングがあります。
エンドロールで帰った人は残念ですね。。
エンディングが終わるとシアターの観客から盛大な拍手が起こる。
試写会でもなくキャストがいるわけでもないのに、こんな拍手が起こるのはまさに伝説。これにまた鳥肌が立った。
これ2回見たいと思えるものでした。いやぁ凄かった。
この音、是非大きい映画館、重低音で楽しんでください。