単独雪山トレック・百尋ノ滝+川乗山+釜飯

2012/03/04

去年のスノートレックがあまりに良かったので、今年もついに氷瀑の季節到来。春も近いのでラストチャンス。
そして、今回は初めての単独登山。ちょっと緊張・・・。
当日の天気は曇り、いつもより1時間早かったので特急でなく乗り継いで奥多摩へ。現地は雪が全然なかった。幸いだったのは風が無かったこと。気温も若干は暖かめ。8:35のバスで向かう、川乗橋バス停下車。他の登山者は5名ほど。
いつもながら40分はアスファルトの林道を歩く。
登山口の細倉橋に付いたらストレッチと装備を調える。
今日のもう一つの目的は新しいGoreTexのPro Shellジャケット、ワコールのスタビライテックスタイツを本格的に使って効果をみること。

 アンダー :Nike Pro ノースリーブ
 ベース  :Mont-bell ジオライン ライト 長袖
 ジャケット:TheNorthFace Climb Light JKT GORE-TEX® Pro Shell
 タイツ  :Wacoal CW-X スタビライクス
 ボトム  :Nike ACG トレックパンツ
 ブーツ  :MERRELL CHAMELEON 3 VENTILATOR MID GORE-TEX®

ちょっと薄着だが、前回の経験からこれで十分。
汗の蒸気発散を邪魔しないという装備も重要。
最近からストック(トレッキングポール)を使わないようにしている。
装備としては持って来たけど取りあえず出さずに。写真撮る時や急勾配だと邪魔だしね。
積雪はあっても1cm程度。前回は、ここからアイゼンを履いたが雪が無いので、現状は無しで進む。15分ほどで沢沿いへ、水はとても澄んで綺麗。
 省略(道のり長いので)
さらに45分で、百尋ノ滝到着。
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見事にサラッサラに流れる滝(笑)、氷瀑は残念。
週末の雨と陽気で一気に無くなったんだと思う。いつもはここでコーヒーのみながらマイナスイオンで癒されるが、今日は先が長いので、3分ほどで出発。

単独の登山は危険なので、天気、計画、装備、リスクヘッジなどの準備が必要になります。登山は最低2人、理想3人以上が良いかと思います。今回は自分はスノートレックの経験が1度ですがあったのでトライ。ここから3時間半で登頂できなければ来た道を戻るという計画

まずは友人にトレックプランをメール。
下山予定時間を伝える。初めての登頂と雪山、単独ということなので慎重に。
ここから3時間半で登頂できなかった場合は、来た道を戻るという決まり事を作って出発。
滝から30分ほどで本格的な雪山の姿になる。
いままでの積雪無かったのが嘘みたい驚き。
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先陣が2〜3名歩いた後を追って進む、積雪は5cm、しかし1歩外れると40cmくらいの深さ。谷間は冷気がたまりやすく、ちょっと雪も降ってきたので一気に体が冷える。ここで、予備の防寒着をどうするか悩む・・が一定で歩いていれば何とかいける。
(このあたりは携帯の電波は、ほぼ入らない。)
それよりも、不安要素は道がわかりづらい。
マーカーが少なく、看板も少ないので、本当に先陣の足跡が頼り、途中足跡が分かれたときには「何してんの!!」って不安になったw
少し進んだところで、同じく単独の方と情報交換。彼も初めてここに来たらしく、お互いの地図と情報を確認し合い、間違ってないとわかる。大事ねこういうの。
それにしても、奥多摩でも有数の斜度コースといわれるだけあってシンドイ!無理な運動で汗をかくと水分も無くなるの早いし、冷える要素になるので無理しない。これが単独の良いところ。
自分は結構水分を必要とする方なので、水はなるべく節約しないと、さすがに貰う相手もいないからね。。(サバイバルだと雪を溶かすけど)
バスを降りてから3時間10分、頂上付近の分岐に到着後は10分で登頂だから一安心。
景色は見ての通り。ちょいホワイトアウト気味。
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鳩ノ巣からのトレッカーと合流、人がいるってなんて安心感w
1,364m登頂。
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頂上にはすでに5人ほど、ベンチは3人掛けが2つ。
止まると寒いので、すぐにライトダウンタイプの防寒着を着込む。
今日は、先日からブームの缶詰を快適に温めるべく網をかったので使ってみる。
前は安い缶詰だったので、山ショップにある高級プレミアム缶詰。
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が・・・なんか高級すぎて上品な仕上がりだから、山の寒くてペコペコ状態にはパンチが弱い。。100円蒲焼きの方が絶対美味いと思う。
後から来た人達が、どうも缶詰に興味を示し。
「美味いですか?」と会話も始まり、ご覧のように100円をオススメ。
13時、コーヒーを飲みながら下山の準備。
アイゼンを装備、防寒着は着たままで温まったら脱ぐ事にする。
写真らしいものを撮ってないので少し撮影しながら下山。
帰りは古里駅へ降りるコースを取る。
葉や枝には風の方向に霜柱が付いたようになっている
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自分以外誰もいないけど、静かな尾根道は楽しい。
途中、また少し雪も降ってきて、本当にここは東京都内かと疑うくらいの幻想的な雪景色。これも来週以降には味わえなくなるんだろう、ある意味駆け込んでラッキーだった。
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後は、ひたすら下るだけなので体力的には問題ないが、
やはり随所で凍結しているのでアイゼンは必須。
1時間半はずっと雪のある尾根道だけど、登りと同じく、いやそれ以上にマーカーが少ない。そして先陣の後が薄いので、注意しながら進む。
すると、いままでの雪が嘘かのようにいきなり雪がなくなる尾根に出た。
抜けていて日当たりも良いからだろう。
アイゼンを外すが、ここからはちょっと泥気味の道なので
スリップに注意。
ズマド山を回り込むよに一気に斜度を降りていくこと1時間半。
16時ジャストに下山。
普通の民家の裏にでる、駅までは看板が導いてくれる。
友人に下山の報告。
途中、民家の庭にあるロウバイを発見。
春だねぇ、ほのかに甘い香り。本当にこの梅は好き。
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この後、釜飯に行くには次の電車に乗らないとアウト。
ちょっと急ぎ足で駅へ、5分ほどで無人の小さな「古里」駅到着。
次の川井駅で降りて、バス。
って目の前の信号に引っかかってるじゃない!
ラッキー続きだな。。
乗員は自分だけ。運転手が店の目の前で降ろしてくれるという
粋な計らいに感謝。
そして、秋の栗釜飯以来の「なかい」さん、ホントいつも
お世話になりっぱなし、お店の人が本当に丁寧で優しい。
珍しく今日はお客さんが少ない。広間を貸し切り状態で
ゆったりと堪能。今日はきのこ釜飯。
釜飯はもちろん、ここの水炊きは最高に美味い。
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 08:35 奥多摩駅からバス
 08:50 川乗橋下車
 09:30 細倉橋(ここまで林道アスファルト)
 10:10 百尋の滝
 10:50 ここまで登り続き、少し下る
 11:00 下り終わり 休憩 また登り
 11:50 頂上手前 十字路
 12:00 川乗山頂上
 12:45 出発 古里駅コース 下るだけ
 14:00 林道らしき道に降りる
 14:35 振り返ると川乗山が見える尾根道
 14:40 赤久奈山
 15:15 ズマド山手前
 16:00 下山(民家裏)
 16:05 古里駅
 [Memo] 水1.2+0.5使用
初の単独登山も成功。
ちょっと体力レベルも高い川乗山に登頂できたのは自信にもなった。
装備の感想として、結果バッチリ。暑くもなく寒くもなく。
無理をしないマイペースで歩いていれば温度調整はしっかりできていた。汗をかきやすい自分としては、こんなに蒸れない体験は無かったので驚き。少し薄着ということとやはりゴアテックスProShellの恩恵に違いない。
そして、CW-Xタイツの効果も活かされていた。
こんだけ斜度が続くコースと合計7時間、足も蒸れを感じることが全くなく、止まった時に汗が冷えてくる感じもなかった。それに足が張ってくる感覚も想像以上に軽減されている。高いだけある。山には必須アイテムになると思う。
今回の単独で1人ならではの危機管理の課題も見えたし、雪山登山という経験も増やせた点では、とても収穫の多いトレックになった。
百尋ノ滝は奥多摩でも最大級の滝だが、ハイキングレベルだったら滝まで初心者でもこれるからお奨め、夏に必ず行きたいスポットです。
今日は、計画通りのプランニング、幸運にも、人にも恵まれ
最高のトレックでした、そして何よりも怪我無く無事に下山。
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ナイストレッキング。