人生フルーツ

こんなにも心から溢れ出る涙を堪えられない映画がかつてあっただろうか。
 
何故か晴れやかで、喜びとか、悲しみとか、感動というハッキリとした理由ではなく、なんだろうこの溢れ出る何か。
 
「人生フルーツ」@ポレポレ東中野
http://life-is-fruity.com/
 
 
大切なものは。
使うと何かを生み出せるもの。
使っても無くならないもの。
使うのにお金がかからないもの。
 
そんな素晴らしいものを知る。
 
津端さん夫婦のカワイイ人間模様でもあるが、力強く、信念のある生き方。
相手を想う、未来を想う。結果はどうであれ想いをひたすら、ひたすらに込めながら生きる。
 
ただ、シンプルな生き方とか、スローライフとか、自給自足とか、そういうんじゃなくて。
 
 
そう、”そういう”のではなくて。
 
 
自分が映画好きでなければ、この単館上映のものにアンテナを張っていなかったかもしれない。この映画に出逢うために自分の映画人生があったのかもしれない。
 
そんな想いすら馳せてしまうくらい、素晴らしい二人とスクリーン越しではあるが出逢ってしまった。
 
 
そう、画面なのに、映画なのに、他人なのに
”出逢ってしまった” のです。
 
こんな体験は初めてで、少し動揺しているし、だいぶ高揚している。
 
 
たった、80席くらいしか無い小さなシアターの中は、キラキラ輝く涙の音が響き渡り。劇場外に出るとみんなの表情は何か晴れやかで素敵な顔だった。
 
 
きっと、津端さん夫婦の実らせたものを受け取ったのかもしれませんね。
 
 
この気持ちこそ、私にとって”宝物”になった時でした。
二人に感謝したい、宝物をありがとう。
 
 
 
普段パンフレットはあまり買わない方なのですが….この映画のは絶対に買って下さい!しかも上映後に!
上映前にパンフレットを見ないでください。
 
 
この日、自転車で映画館に行った私。
終演後の午後は気持ち良い太陽と春らしい風の中を歩くのが心地よい。感動の余韻もあって、この上ない気分だ。
 
スーパーの買い物袋を片手に、もう片方にはパンフレットを握りしめ、気づいたら途中まで歩いて帰宅しておりました。
 
そう、自転車を置き去りにして…
うっかりと言うより、ウットリしていたんだろうな。。
 
 
そんな夜はグリルポテトを作りながら映画のパンフレットを開いた。
 
 
また、涙が溢れて来た。
 
 
気持ち良い、こういう涙って何て気持ち良いんだ。
  
  
誰かの宝物になるようなモノ。
誰かの宝物になるようなコトバ。
誰かの宝物になるようなキモチ。
 
そんなものを1つでも産み出せたのなら、
この世に生まれてきた意味があると思う。
 
 
そんな全てが詰まった物語。