宮城石巻・焼肉炊き出し

2011/05/22

前回の東北お手伝いから3週間後に第二弾。

みなさんに旨い肉をっ!!!

渋谷の焼肉店「どうげん」さん主体で常連さんたちと一緒に
石巻市内の避難所になっている小学校へ炊き出しのお手伝いに。

我が社の社長も何か東北に。という活動をするということで、参加させていただきました。
前日はお店で準備、大量のキャベツと肉を切ってました。

初めて見たこの量。。
衛生面には十分注意して、常に消毒を意識していたのは流石飲食店の方。
素人なので十分に気をつけなくてはならない。
他の方々が頑張っておられたので、自分は明日頑張る組として休息。
深夜2時出発。車で7時間くらい。途中休憩と、別チームと合流など。
福島付近は相変わらず道がボコボコと。
石巻の北へ。自衛隊のベースキャンプ付近の小学校。

ここには200名近くの避難者でほとんどが家屋が倒壊されたりご家族が巻き込まれた方々。小さい子からご老人まで。
しかし、休日は皆さんリフレッシュになのかお出かけしている人もいるらしく、実際は100人くらい。 
残念なことに当日は小雨。気温は体感10度。
テントをはり、ドラム缶型の炭火焼き第を組み立てて。ドリンクとグレープフルーツを冷やし。土曜の夜に仕込んだ肉とキャベツを準備する。


当初は肉とキャベツだけだったのだが、やはりご飯は欲しかったなぁ。。。。
と思っている矢先。
別の団体が、ご飯と中華スープの炊き出しをやるとのこと。
奇跡のコラボで焼肉丼というメニューになった。

それと生絞りグレープフルーツジュース。
もうCM撮れるくらいのクーラーボックス。

本当は空の下で食べてもらいたかったけど。
雨ですので避難している体育館で食べてもらうことに。
体育館ではそれぞれの場所が1.5畳くらい区分けられている。食べる場所もないので皆さん布団の上で食事していました。
ひたすら肉を焼いていたので写真も撮れず、現地の人とも。。。
でも、仕方無い。前回で色々話せているし。
それに前日の仕込みの時には何もしてないし、行きの車の運転も任せっぱなしだったので・・・
別途、こちらで違うボランティアしている人の話とか、行政とのコネクションを持っている人と、情報交換できたのは十分といえる価値でした。
手が火力のせいでメチャクチャ熱かったけどw。
つまんだけど、うまかったなぁ。
予測できないことや、情報不足など炊き出しに必要なノウハウが得られたのも良かった。次回に活かせると思う。
15時には片付けして撤収、現地解散。
帰りは、女川に。
自分は3回目だったのですが、前回とは少しガレキが減ったような。
変わってないような。。。
丘の墓地上にあった電車だけは無くなってた。
女川の漁港は、冷凍の商品が溶けて腐った異臭が凄い。

雨だったから余計に・・・15分もいると気分が悪くなる。。。これは壮絶。
そして、石巻港付近。
ここは自分もはじめてだったけど、また違う光景。
津波の高さは7mくらいだけど、平屋は壊滅。
倉庫は外見は残ってるけど、中身がない。
災害後、倉庫の中身を略奪している映像をTVでみたけど、恐らくその倉庫があった。。

それと海に一番近いエリアは陥没で地盤が下がり。
満潮時には1ブロックは水が上がってくる。
曲がろうとしたら、道の先は海へ。。

それと化学工場や製紙工場など、薬品類を扱う工場が被害にあっているので、さすがに車を降りることは出来なかった。

また、大きなサッカー場?にガレキが集められているのは凄かった。。
とても公演地帯だったとは思えないくらい積み上がってました。
これは炊き出しをした小学校での話。
家族が流されてしまったけど家が残っている人が居たそうで。
知人経由で食べに来たけど、体育館の中では、どうも食べられない様子。
体育館の中の人は、家も無い人が多いせいか。
「家があるのに来たのか」とか思われることもあるのかもしれないし。
本人達が遠慮しているのか。。。そういう気遣いというか、同じ被災者の間でも温度差があること。
それと、この時期くらいだと仮設に移転したり、親族の元へ転居したりが多くなってくるのだが、まだ避難所というのには、色々と理由があるようです。
あくまで、憶測なのを了承していただきたいのですが。
転居する宛がなかったり、本当に経済力がなかったり、財産が流されたり。。。
家族が自分以外流されたり。。。
避難所の方々はとにかく、義援金の分配の要望が多かったというところから。そう読み取れる面があった。
また、現地では他のボランティアとか、ご飯の手配とか。行政が仕切っているのかどうかもわからないくらい段取りも悪く連携がとれていない部分もあって、不満というわけではないけど、もっと仕切れる人も必要だとわかった。
また人それぞれ特性もでるようで。あっという間に、避難所の叔母様たちと仲良くなってたり、やはりクレープを焼いてた女子グループに男性達が群がったり。子供達と遊んだり。
そういうのを、活かしたりするってのは素晴らしいことで、うらやましくもある。
それに自分が気づいたり、外から良いなと思ったりする刺激が今回は大きかったです。
シンプルなことだけど、楽しませるには、自分が楽しまないと。
これを本当に実感。
また、良い経験。お誘いに感謝。
炊き出しの料理チーム、ドライバー、お疲れ様でした。