蒼天の先にあったもの

木曽駒ヶ岳から御嶽山を眺める



御嶽山と同じ3,000m級の山ではすぐとなりにある山。中央アルプス最高峰の木曽駒ヶ岳からは先日噴火した御嶽山を見ることができる、TVなどで報道はされているが、どんなものなのかこの目で確かめたいと思った。また捜索・救助の方がどんな気温や環境で頑張っておられるのかを体感して自分の中に焼き付けてしっかりと理解してこようと。






登山開始から3時間。
2,956m 木曽駒ヶ岳登頂。

目の前には360℃のパノラマ。
山脈が連なるその中に、御嶽山がある。

報道でみていた火山ガスがハッキリと快晴の青い空に浮かび上がっている。
この全体を見てはじめて、噴火の規模がわかる。




目に見えている御嶽山が、小指の幅くらいなら、同じくらいの大きさの噴煙が立っている。噴煙だけでも1,000m以上吹き上がってるのがわかる。この光景を他の山と相対的に見ることで本当に凄い規模の事態だということを確認できた。

酸素は薄く少し動くだけで息が切れる。
強い風があれば体感温度は0℃近いはず、そのうえ有毒ガスに包まれてマスクなら呼吸さえままならない。足場には随所にアイスバーン、断崖も多く登山コースでも無いところでの捜索の厳しさを体感することができた。

登り切った達成感もあるが、御嶽山の事の理解をしたことで
感慨深い時間を数十分過ごすことになった。

今回ばかりは、笑顔で記念撮影という気持ちには少しなれず。
昼食の準備をしながら、色んな想いを募らせていました。




一息して、気持ちを切り替え昼食。
コーヒー飲みながら、改めて御嶽山を眺める。

来た道を戻り乗越浄土へ、そこから鎖場のある宝剣岳へ。

わかりづらいけど、切り立った岩のてっぺんに、人が1人乗れる程度の先端を目指す。日陰にはアイスバーンが残るし、足場も狭い、絶壁なので絶対に落ちるわけにはいかない。この駒ヶ岳でも滑落事故の多い場所で1番の難所。
ここは登山に集中して、楽しみながら安全に。

近くの人、3名と声を掛け合いながら安全確認。
人との入れ違いをしながら登頂。




狭いしさすがに、足が竦む。
岩の上に立つ人もいるけど、ここは冒険しない。身の丈にあう範囲で。
なんとかタッチだけして杭を掲げて撮影をお願いした。

本当はここを越えて行くコースを予定したが、明らかに断崖を降りる様子。
登るのはできても降りる場合には、少し危険を感じた。
他の方も同じことを考えていたが、相談して全員で引き返すことにした。

今回の目的は十分に達成されているので、まずは無事に下山。




地元の温泉と蕎麦屋に寄って帰路につきました。

先ずは、こんなに快晴で素晴らしい天気が続く登山も始めてかもしれないくらい恵まれた1日でした。

富士山がはっきりと見えたことは、本当に高い山なんだなぁと実感。綺麗な青空と絶景に出逢えたのは、自然に感謝。

そして、1番の目的であった御嶽山を見て色々と確認や体感ができたり、想いを馳せることができたのは

今回の事故に関して少し整理できたというか、一旦落ち着くことができた。

もちろん被害に遭われた方々への想い。捜索・救助に携わった方々への想いは忘れずに残しておきたいと思います。